<デリヘル情報>店名を名乗ることのないデリヘルブログ:17年06月29日
一昨日、2ヶ月振りにママが帰ってきた。
「お父さんの還暦祝いをするんだけど、来てくれる?」
お父さんの勤務地が変わって、
ママはお父さんと難波へ行ってしまった。
そして、ママはときどき一人で難波に帰ってくるのだ。
ママが戻る日…
わたしは仕事で休めなそうにないから無理だと言うと、
ママは寂しそうな顔で家を出ていった。
わたしは家で一人ぼっちになると、
ママには悪いことをしたなぁ…と後悔した。
沈んだ気分を吹き飛ばしたくて
わたしはテレビをつけた。
司会者とゲストが楽しそうにおしゃべりしている。
その遣り取りで、
わたしはゲストが司会者から電報を受け取っているのが気になった。
「そういえば、電報という手があるな!」
お父さんの還暦祝いに、
わたしは真っ赤な鳳凰が羽ばたいているデザインのカードを選んで、
メッセージを添えて贈ることにした。
お父さんの還暦祝いが行われた翌日、
ママから電話がかかってきた。
ママの声はいつもより弾んでいた。
「ありがとう。電報届いたよ。
感情をあまり出さないお父さんの久しぶりの笑顔が見れたわ」
「お父さん、喜んでくれたんやな」
「当り前よ。お父さんね、メッセージを読んでからしばらくの間、
鳳凰にみとれていたわ」
おしゃべり好きのママの話はいつものように脱線し、
なかなか話が尽きなかったが、
ようやく電話を切ることができた。
ママの声が聞こえなくなると、
今度はお父さんの姿が浮かんだ。
今頃
座敷に胡坐をかいて愉快な顔で
お父さんはお酒を飲んでいるのかなぁ…
その横で、あの真っ赤な鳳凰は羽を休めていることだろう…